dic 2019
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69保護帽の取扱説明必ずお読み下さい安心をカタチにしたDICヘルメット。 お客様に信頼いただいている理由はここにあります。●飛来・落下物用の試験…人頭模型に保護帽を装着し、3kgの円すい形ストライカ(先端角度60°)を1mの高さから保護帽の頂部に落下させます。そのとき、円すい形ストライカの先端が人頭模型に接触しなければ合格です。(写真)●墜落時保護用の試験…まず帽体を試験用治具の頂部リングにかぶせます。その時、落下点が帽体の前頭部、後頭部及び両側頭部にくるよう合わせます。次に、1.8kgの円すい形ストライカ(先端角度60°)を0.6mの高さから落下させ、試験用治具の頂部リングの上端から帽体内面のくぼみの最下降点(円すい形ストライカの先端が帽体を貫通した場合は円すい形ストライカの先端)までの垂直距離を計測。その値が15mm以下であれば合格です。耐貫通性能試験 (厚生労働省保護帽規格による)衝撃吸収性能試験 (厚生労働省保護帽規格による)絶縁用保護具の耐電圧性能試験(電気用) (厚生労働省保護帽規格による)●飛来・落下物用試験…高温、低温、浸漬処理をした保護帽を人頭模型に装着し、5kgの半球形ストライカを1mの高さから保護帽の頂部に落下させます。その時、人頭模型に伝わる衝撃荷重が4.90KN以下であれば合格です。(写真)●墜落時保護用試験…高温、低温、浸漬処理をした保護帽を30°傾斜している人頭模型に衝撃点が前頭部及び後頭部になるように装着します。そして5kgの平面形ストライカを1mの高さから落下させます。その時、人頭模型に伝わる衝撃荷重が9.81KN以下であること。又、その継続時間が7.35KN時では1000分の3秒以上、4.90KN時は1000分の4.5秒以上、継続しないことが合格規準です。●試験用水槽の中に帽体内外の水位が同一になるように水を入れ20kVの電圧を加えたとき、1分間、絶縁破壊せず耐えれば合格です。●これらの試験は埼玉工場で行なわれています。帽体の材質比較表4※左記有機溶剤の代表的な品目ケトン/アセトン、メチルエチルケトン、     シクロヘキサンエステル/酢酸メチル、酢酸エチル、     酢酸ブチル、酢酸アミル、     セロソルゾアセテート塩素化物/塩化メチレン、二塩化エチレン、     クロロホルム、二塩化プロピレン、     モクロルベンゼン芳香族/ベンゼン、トルエン、キシレン耐熱性耐候性耐電性耐燃性耐有機溶剤性特 長熱硬化性◎◎×◎熱可塑性△○◎△○○◎○帽体の材質性 質FRP樹脂製(ファイバーグラス・レインフォースド・プラスチック)ガラス繊維に不飽和ポリエステル樹脂を含浸させて強化した樹脂ABS樹脂製(アクリロニトル・ブタジエン・スチレン)AS樹脂にゴム成分を均一に分散させて物性を向上させた樹脂PC樹脂製(ポリカーボネート)ビスフェノールAとホスゲンを重縮合させたエンジニアリングプラスチック条件によってケトン、芳香族アルコール類におかされる耐候性、耐熱性は特に優れるが、耐電性としては使えない耐電性には優れるが、高熱環境での使用は不向き耐候性はABSより優れている芳香族、塩素化物に溶けるケトン、エステル塩素化物に溶けるリベット穴より通電するためDICプラスチック株式会社 埼玉工場◎ = 特に優れている  ○ = 優れている  △ = やや劣る  × = 劣る着用時に守っていただきたいこと5ヘッドバンドの調節ヘッドバンドは、頭の大きさに合わせて調節して下さい。(ヘッドバンドの調節が悪いと、使用中にぐらついたり脱げ易く保護性能を十分に発揮することができません。)かぶり方保護帽または電気用帽子はまっすぐにかぶり、後ろへ傾けてかぶらないようにして下さい。(あみだかぶりをしないで下さい。)あごひもあごひもはゆるみがない様に締めて下さい。着用中はゆるめたり、外したりしてはいけません。(事故の時保護帽または電気用帽子が脱げて重大な傷害を受けます。)※保護帽または電気用帽子をかぶり原動機付き自転車を含むオートバイに乗車することは絶対にやめて下さい。(保護帽または電気用帽子は乗車用安全帽とは設計、製造、性能試験などの目的と方法が全く異なり別のものです。

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